二つのトイが同じシリコーンのバッチから作られていても、別の素材のように感じることがあります。小さいほうは手の中で曲がり、大きいほうはほとんどたわみません。ゴム自体は何も変わっていません。変わったのはその量です。これが、当店の商品ページで硬さを数値ではなく言葉と比較で表している理由で、この記事ではその物理とスケールの両方を説明します。
硬さの数値が感触を教えてくれない理由
柔らかい素材向けの硬度スケールは、平らなサンプルに小さな針を押し当て、どれだけ沈むかを読み取る仕組みです。これは素材を測っています。物を測ってはいません。トイは平らなサンプルではなく、厚みを持った形であり、握ったときに主に働いているのはその厚みです。
直径3.5cm(1.4インチ)のシャフトと直径7cm(2.75インチ)のシャフトを、同じシリコーンで考えてみてください。両方を握ります。細いほうは、表面の奥に押し返す素材が少ないので簡単に変形します。太いほうは柱全体で押し返し、硬く感じます。体の中でも効果は同じで、ある製品の小さいサイズは最も太い部分でも余裕を感じ、同じ製品、同じ配合のXLはがっしりと感じます。当店のラインナップは、この幅を一つの製品の中に収めています。Thick ConquerorはXSの直径3.4cmからXLの11.3cmまであります。この二つを同じ硬さだと言う人はいないでしょうが、商品ページの一つの数値はそう言ってしまいます。
中空の製品では、肉厚が二つ目の変数になります。スリーブは薄い殻で、素材が何であれ柔らかく感じます。素材自体の抵抗が働く前につぶれてしまうからです。吸盤ベースは同じシリコーンの薄いフレアなので、シャフトが硬い製品でもベースだけがふにゃふにゃということが起こります。
形が三つ目です。硬い芯と柔らかい外層を持つシャフトはまた違う感触になり、それについては別の記事があります。
それでも数値を載せない理由
理由は二つあり、正直なのは二つ目です。
一つ目は上で述べたとおりで、正確な数値であってもサイズをまたぐと誤解を招きます。
二つ目は、当店に正確な数値がないことです。サプライヤーから受け取っているのは配合ごとの社内グレードコードで、標準的な硬度スケールの測定値ではありません。以前の商品ページではこのコードを一貫性のないまま硬度の数値に置き換えており、その一部は今もインターネット上に当店の名前付きで残っています。当店はその数値を削除しました。今後、素材をきちんと測定した場合は、測定方法とあわせて素材ページに載せます。それまでは、責任を持てない数値は数値がないよりも悪いと考えています。
代わりに使っているスケール
4段階を、スーパーで握ったことのあるもので表します。
ソフト:軽い圧力でへこみ、元に戻る。熟したアボカド。濡れたスポンジ。耳たぶ。
スタンダード:弾力があり、はっきりした抵抗がある。トマト。消しゴム。鼻の先。
ファーム:へこませるには本気の力がいる。なす。乾いた固形石けん。あご。
ベリーファーム:ほとんど変形しない。きゅうり。ろうそく。手のひらの付け根。
段階は上記の物理の理由から、製品ごとではなくサイズごとに割り当てています。商品ページにラベルを載せる前に、各サイズをスケールに照らして手で確認する作業がまだ続いています。ページにまだ硬さの行がない場合は確認が終わっていないということで、その場合は商品説明にその製品が範囲のどちら寄りかを書いています。硬さのページに全体の表があります。
柔らかさは何のため、硬さは何のため
柔らかい製品は体に沿って曲がります。シャフトが曲がり角に沿う必要がある深さ向け、そして同じサイズの硬い製品では受け入れきれない非常に太いサイズ向けです。リアルな感触にも向いていて、Vividは意図的にソフト寄りにしてあります。筋肉に押されて変形する組織こそが、肉のように感じさせるからです。代償はコントロールです。非常に柔らかい製品は狙いが定めにくく、ノットは「ポン」と越えるのではなく折れ曲がることがあります。
硬い製品は負荷がかかっても形を保ちます。特定の一点に圧力をかける用途、つまり前立腺やGスポットの刺激に必要なもの。つぶれて通り抜けるのではなく「ポン」ときれいに越えるべきノットや段差。そして跨って使う製品で、柔らかいシャフトでは折れてしまう場面。代償は余裕です。硬くて太いヘッドは、力が抜けるまで筋肉の前で壁になり、助けてくれるたわみがありません。
ほとんどの人がいるのは中間で、初めて買う方にも当店は中間を勧めます。
サイズ展開の中でどう選ぶか
まず感触を決め、次にサイズを決め、そのサイズがスケールのどこに落ちるかを見ます。大きい製品で柔らかい感触が欲しいなら、小さいサイズで柔らかい製品を探してください。太くなるほど硬くなる一方だからです。狙った圧力のために小さくて硬い製品が欲しいなら、小さいサイズですでに硬い製品を探してください。柔らかい配合のXSは非常に柔らかくなります。
少し脱線します。フォーラムでは「柔らかすぎる」という不満が「硬すぎる」よりはるかに多く、ほぼ例外なく柔らかくて長いトイの話です。向けた方向に進んでくれない。「硬すぎる」という不満は、ほぼ例外なく硬くて太いトイの話です。どちらも欠陥ではありません。どちらも、素材は正しく選び、求めた硬さに対してサイズを間違えた人たちです。
よく受ける質問
シリコーンの硬度はいくつですか?
硬度の数値は公開していません。測定した数値がなく、あったとしてもサイズごとの感触は伝えられないからです。各サイズは確認が済み次第、4段階スケールの段階が付きます。
柔らかいシリコーンは弱いですか?
いいえ。配合が柔らかいだけで、素材は同じです。柔らかい製品が裂けるのは硬い製品と同じ条件、つまり切り傷や噛み跡であって、通常の使用ではありません。
トイは使ううちに柔らかくなりますか?
プラチナシリコーンはなりません。シリコーン系ローションが染み込んだ場合は柔らかくなりますが、それは損傷で、お手入れガイドで扱っています。
温めて柔らかくすることはできますか?
ぬるま湯に5〜10分つけると、温かく、少ししなやかに感じます。硬さの段階は変わりません。電子レンジは使わないでください。
